双子育児の大変さは今も昔も変わりません。
19年前双子を育てた私が、今になって「あの頃、これがあれば…」と思う制度やサポートがどんどん増えてきました。
この記事では、名古屋市の現在の子育て支援制度を中心に、19年前との比較や、双子育児に役立つ制度の使い方を紹介します。
名古屋市の子育て支援制度【2025年版】
なごや未来っ子応援制度(ぴよかカード)

名古屋市在住で18歳未満のお子さんがいる家庭なら、誰でももらえる「ぴよかカード」。
協賛しているお店や施設で割引が受けられるカードで、双子育児中のお出かけや買い物でも活躍します。
年会費も申請料も無料。使わない理由がないですね。
「ぴよかカード」は母子健康手帳別冊に挟み込まれていますし、紛失しても区役所や子ども支援センターで再交付してもらえます。
19年前も子ども1人につき1枚もらえて、近所のファミレスでよく割引してもらいました。
現在では提携店も増えて割引だけでなくプレゼント贈呈、優遇特典があったりお得なことがたくさんあります。

当時、ファミレスでは子どもがその場にいなくても提示すれば割引してもらえました
BABY YELL!(ベビーエール)
名古屋市独自の制度で、妊娠・出産をした人に5万円相当の育児用品やサービスが提供される支援です。
双子ママなら5万円×2で10万円相当の支援が受けられます。
双子だと必要なグッズも2倍。消耗品も2倍。そう考えるとこの制度はかなり助かる存在です。
残念ながら19年前はなかった制度です。
実際に選べるものナゴヤわくわくプレゼント事業 お申し込み |BABY YELL ベビーエール
- 抱っこひもやおむつセットなど育児必需品
- 子育て施設の利用券やホテル宿泊券
- 名古屋市特産品など
「BABY YELL!]は申請制のサービスです。
ポイントには有効期限がありますので早めに申請しましょう。
申請手順はこちら↓
対象者:名古屋市内に住所を有し、一定期間内にお子さんが生まれたご家庭。
受け取り方法:対象者には、名古屋市から簡易書留で案内状が郵送されます。
注意点:
- 案内状は簡易書留で届くため、不在の場合は再配達の手続きを行ってください。
- 案内状が届かない場合や紛失した場合は、コールセンター【0120-956-028(フリーコール)】にお問い合わせください。受付時間:午前9時から午後6時まで(12月31日から1月4日を除く毎日)
案内状に記載されたURLからサイトへアクセスします。
ID番号とパスワード:案内状に記載されています。
商品選択:各ご家庭のニーズに合わせて、希望の商品を選択します。
注意点:
- ID番号とパスワードは大切に保管し、第三者に知られないようにしてください。
- ログイン情報を紛失した場合は、コールセンターにお問い合わせください。
期限内の利用:ポイントには有効期限があります。
過ぎるとポイントが失効し、プレゼントの注文ができなくなります。
注意点 :有効期限は案内状やウェブサイトのログイン後の画面で確認しておきましょう。
妊婦のための緊急時タクシー利用券
双子妊娠はリスクも高く、急な体調変化や予測不能なこともあります。
そんなときに心強いのが「緊急時タクシー利用券(1万円分)」です。
何よりお腹の赤ちゃんとママさんの命最優先です。
「いつもと違う張り方だな」「なんだかおかしいな」と思ったら遠慮なくタクシーを呼びましょう。
双子出産では計画帝王切開だったにも関わらず、前駆陣痛が起こりそのまま出産まで約3週間入院することになりました。
この時は幸運にも旦那さんが在宅中だったため、車で病院まで行けましたがママさん1人のときにはタクシー一択ですね。
この制度も19年前にはありませんでした。
出産・子育て家庭応援金(国の制度)
妊娠時(妊婦1人につき)・出産時(胎児1人につき)それぞれ5万円分(合計10万円相当)の支援が受けられる制度です。
制度は全国共通ですが、名古屋市でもスムーズに案内されています。



双子なら子育て家庭応援金は5万+5万×2で15万円になります。
名古屋市の保健センターで妊娠届を提出し、母子健康手帳を受け取ります。
妊娠中に保健師等との面談を行います。
妊娠届出日の1~2か月後に、名古屋市から申請書等が郵送されます。
申請書に必要事項を記入し、同封の返信用封筒で返送します。
出生届を提出し、新生児訪問(「こんにちは赤ちゃん訪問」)を受けます。
出生報告日の3~4か月後に、名古屋市から子育て家庭応援金の申請書等が郵送されます。
申請書に必要事項を記入し、同封の返信用封筒で返送します。
申請時の注意点
- 申請書が届いてから1か月以内、または生後6か月までに提出してください。
- 申請書の返送後、手続き完了までに約1か月かかります。
- 支給日は毎月14日と30日(休日の場合は直前の平日)です。
- 振込通知はありませんので、通帳等でご確認ください。
- 通帳には「ニンプコソダテオウエンキンナゴヤシ」と記載されます。
医療費助成・保育料減免制度(名古屋市)
医療費は高校卒業まで無料、保育園利用料も多子世帯に優遇あり。
双子の場合、同時入園で費用負担も大きいので、しっかり活用したいですね。
【比較】19年前と今の名古屋の子育て支援、こんなに違う!
支援の内容・金額の変化を比較してみました
「育児にやさしくなった」と言われる現在。双子育児ママの立場から、名古屋市の支援制度を比較してみました。
支援内容 | 約20年前(2005年頃) | 現在(2025年時点) | 備考・双子育児ポイント |
---|---|---|---|
児童手当 | 月5,000円(一律・所得制限あり) | 月15,000円(0~3歳) 月10,000円(3歳~) | 双子で最大3万円支給(0~3歳) |
医療費助成 | 小学校卒業まで無料 | 高校卒業まで無料 | 医療費実質0円が長く続く |
ぴよかカード | 平成19年配布開始 | 提携店舗で割引・優待 | 買い物・外食で家計にやさしい |
出産支援 | 特になし | 交付金最大10万円+用品5万円相当 | 双子なら倍の支援対象になることも |
妊婦向けサポート | 健診補助のみ | 妊婦健診14回無料+タクシー券あり | 通院多い双子妊娠に助かる |
保育園の入りやすさ | 待機児童多数・双子同時入園が困難 | 施設増+兄弟同時入園の加点制度 | 双子同時入園しやすくなった |
多胎児支援制度 | 特に制度なし | 個別支援が進行中 | 今後さらに支援拡充の期待あり |
情報提供の方法 | 紙のパンフレット・窓口のみ | LINE・Web・アプリが充実 | 情報収集しやすくなった |
まとめ
19年前に比べて共働き世帯の割合は2005年約57.5%から2025年約70%へ増加しています。
名古屋市では保育園の入りやすさや子育てしやすい街を目指した取り組み支援を拡充してきました。
子育ては今も19年前も大変なことに変わりはありません。
大変ななかでも楽しい子育てを実現するためにまずは利用できる支援を知ることから。
この記事が双子育児真っ只中のママさんのお役に立てたら嬉しいです。