賃貸のガス会社を変更できるかどうかは、都市ガスかプロパンガスか、また建物の契約内容によって異なります。特にプロパンガスは、大家さんがガス会社を決めていることが多く、入居者が自分の判断で変更するのは難しいのが一般的です。
私は持ち家の戸建てでプロパンガス会社を乗り換えた経験があります。ただ、賃貸では事情が違います。
そこで今回は、神奈川の賃貸プロパン物件30件を調査し、経済産業省の資料で法改正の内容も確認しました。
この記事では、賃貸のガス会社を確認する方法や変更できる条件、プロパンガス料金が高くなりやすい理由を解説します。さらに、ガス会社を変更できない場合でも、料金の見直しを相談するために何を確認し、管理会社へどう伝えればよいのかを具体的に紹介します。
結論からいうと、賃貸のプロパンガスは、入居者が自分の判断だけでガス会社を変更するのが難しいケースが一般的です。ただし、ガス会社を変えられなくても、請求書の「設備料金」や地域の平均単価を確認すれば、管理会社に料金の見直しを相談できます。
ガス会社を変えられるかどうかだけでなく、今のガス代を見直す方法も一緒に確認していきましょう。

賃貸のガス会社は決まってる?都市ガスとプロパンガスの違い
賃貸のガス会社が決まっているかどうかは、都市ガスかプロパンガスか、また契約形態で異なります。
住まいの種類ごとにガス会社を変更できるかどうかを整理しました。
| 住まい | 都市ガス | プロパンガス |
| 賃貸アパート・マンション | 契約者なら選べる場合が多い | 大家さんが決めることが多く、入居者が自由に変更するのは難しい |
| 賃貸の戸建て | 契約者なら選べる場合が多い | 大家さんの許可があれば変更できる場合もある |
| 分譲マンション | 各戸で契約する場合は選べる。(建物一括契約などは例外) | 建物全体で決まっていることが多く、管理組合などの判断が必要 |
| 持ち家の戸建て | 自分で選べる | 自分で選べる場合が多い |
都市ガスは、地域や契約形態によって選べる会社が異なります。プロパンガスも、設備や契約内容によって変更条件が変わります。
プロパンガスで自分の判断で会社を選べるのは、持ち家の戸建てだけ。持ち家の方は、持ち家の方向けの案内へどうぞ。ここからは、プロパンガス、都市ガス、分譲マンションの順に見ていきます。
プロパンガスの賃貸は、大家さんがガス会社を決めている
プロパンガスの賃貸では、大家さんがガス会社と契約し、どの会社から買うかを決めています。入居者が別の会社を選ぶことはできません。ガス会社を変えられるのは、契約している大家さんです。
理由は、ガスを使うための設備が大家さんとガス会社の取り決めで置かれているからです。プロパンガスは、ボンベや配管、ガスメーターをガス会社が建物ごとに用意する仕組み。物件によっては、給湯器などの設備までガス会社が用意していることもあります。
設備の持ち主や費用の分担が大家さんとガス会社の間で決まっている以上、入居者の判断だけで会社を変えることはできないのです。
ただし、賃貸の戸建ては、大家さんの許可があればガス会社を変えられることがあります。許可が出るかどうかは大家さん次第なので、まずは管理会社に相談しましょう。
都市ガスの賃貸は、入居者が自分でガス会社を選べる
都市ガスの賃貸なら、入居者が自分でガス会社を選べます。
2017年4月に都市ガスの小売が全面自由化され、家庭でもガス会社を選べるようになりました。賃貸でも、都市ガスの契約は入居者の名義。そのため、会社を変えるのに大家さんの許可は原則いりません。
ガス管は地域の都市ガス会社のものをそのまま使うので、切り替えのための工事も原則不要です。手続きは、入居者と新しいガス会社の間で完結します。
それなのに「都市ガスでも決まっています」と言われる例外のケースは、次の2つです。
① 建物全体で、1つのガス会社とまとめて契約している
② 賃貸借契約書に、ガス会社を指定する特約がある
都市ガスなのに管理会社から「決まっています」と言われたら、この2つのどちらかに当たらないか、契約書を見て管理会社に確かめてください。
分譲マンションは管理組合が決める
賃貸マンションの考え方は、アパートと同じです。都市ガスなら自分で選べて、プロパンガスなら大家さんが決めています。
違うのは分譲マンション。プロパンガスの分譲マンションでは、ガス会社と契約しているのは管理組合です。個人で会社を変えることはできず、見直すなら管理組合(理事会)に提案することになります。提案に使える材料は、賃貸で管理会社に伝えるものと同じです(管理会社に伝える材料3つで解説)。
分譲マンションでも都市ガスなら、各戸が個別に契約していれば自分で会社を選べます。管理組合が建物全体でまとめて契約している場合は、個人では変えられません。
賃貸のガス会社の確認方法4つ

自分の部屋のガス会社を知りたいときは、プロパンガスならボンベのラベル、都市ガスなら請求書を見るのがいちばん早い方法です。それでも分からなければ、管理会社に聞けば確実に分かります。
【ガス会社確認の前に】都市ガスかプロパンガスかを見分ける
最初に確かめたいのは、ガスの種類。建物の外にガスボンベが置かれていればプロパンガス、なければ都市ガスです。
都市ガスの多い地域でも、プロパンガスの物件はあります。今回調べた神奈川の賃貸プロパン物件30件のうち、12件は横浜市・川崎市にありました。「このあたりは都市ガスだから」と決めつけず、ボンベがあるかどうかで確かめてください。
ガス会社を確認する方法4つ
ガスの種類が分かったら、次の4つの方法で会社名を確認できます。
- ボンベ・ガスメーター付近のラベル
- 賃貸借契約書・重要事項説明書・入居のしおり
- 請求書・検針票・Web明細
- 管理会社に聞く
都市ガスの場合、メーターに書かれているのは、地域でガス管を管理する会社の名前であることが多いです。契約しているガス会社と同じとは限らないので、都市ガスは③の請求書で確かめるのが確実です。
賃貸のガス会社で勝手に変更できるのは都市ガスだけ
プロパンガスの賃貸では、入居者が勝手にガス会社を変えることはできません。一方、都市ガスは入居者自身の契約。自分の判断で変えられます。
大家さんの都合でガス会社が変わることもあります。そのときは、新しいガス会社から料金などを書いた書面を受け取って、中身を確かめてください。
入居者が勝手にガス会社を変える場合
プロパンガスの場合、別のガス会社に申し込んでも、そのままでは切り替えられません。ボンベや配管は建物に付いた設備なので、入れ替えるには建物の持ち主である大家さんの同意が欠かせないからです。
無断で進めれば、大家さんや今のガス会社とのトラブルになりかねません。変えたいと思ったら、まずは管理会社に相談しましょう。
都市ガスは入居者の名義で契約しているため、自由に変えられるのが基本です。ただし、都市ガスの賃貸は、入居者が自分でガス会社を選べるで紹介した2つの例外(建物全体での一括契約、契約書の特約)に当たる物件は別です。
大家さんや管理会社がガス会社を勝手に変えた場合
プロパンガスの会社を決めるのは大家さん。入居中にガス会社が変わること自体は、起こりえます。
大切なのは、新しいガス会社との契約内容を確かめること。液化石油ガス法14条により、ガス会社は契約を結んだら、料金などを書いた書面を入居者に遅れることなく渡さなければなりません。書いた内容を変えたときも同じです。
書面には、次のような内容が書かれています。
- 料金の計算方法(基本料金や1㎥あたりの単価など)
- ボンベや配管などの設備が誰のものか
- 解約するときの、配管の費用の精算方法
書面を受け取っていなければ、新しいガス会社に渡してもらうよう求めてください。前のガス会社の料金と比べれば、値上がりしたかどうかも分かります。値上がりしていたら、管理会社に伝える材料3つを使って相談してみてください。
なお、2025年4月2日以降に結んだ契約には、ガスと関係のない設備や、大家さんが負担すべき設備の費用を、ガス料金として請求することを禁じた新しいルールが当てはまります。くわしくは2024年からの法改正で解説。
賃貸のプロパンガスが高くなりやすい理由

賃貸のプロパンガスが高くなりやすいのは、ガス会社が大家さんに設備を無料で提供し、その費用をガス代で回収する商慣行があるためです。
ガス会社は、自社のガスを使ってもらう代わりに、給湯器などの設備を大家さんに無料で貸し出すことがあります。これが「無償貸与」と呼ばれる仕組み。設備にかかった費用は、入居者が払うガス代から少しずつ回収されます。
国の審議会の報告でも、本来は家賃に含まれるべき設備の費用や、エアコン・インターホンのようにガスと関係のない設備の費用が、ガス代として回収される場合があると指摘されました。料金が分かりにくく高くなる原因の1つとして、国も問題視しているポイントです。
しかも、入居者はガス会社を選べません。料金をほかの会社と比べて選ぶ場面がないので、高くても下がりにくいのです。
ただし、すべての物件が同じ事情とは限りません。プロパンガス料金適正化協会に寄せられた相談事例では、ガス会社が指定されている理由として、次のようなものが挙げられています。
- 大家さんとガス会社の間に、取引の関係がある
- 管理会社が、ガス会社の子会社である
- 会社を変えると、違約金がかかる契約になっている
- 特に理由はない
理由によって、交渉の余地は変わります。「特に理由はない」物件なら、料金の見直しやガス会社の変更を相談しやすいはず。まずは管理会社に、なぜこのガス会社なのかを聞いてみるのも1つの方法です。
【2024年以降の法改正】賃貸の入居者ができるようになったこと
2024年から段階的に法改正が進み、入居前にガス料金を確かめられるようになったうえ、今の契約でも請求書で「設備料金」が見えるようになりました。ただし、今のガス料金が自動で下がるわけではない点に注意が必要です。
変わったことを、施行日の順に並べると次のとおりです。
| 施行日 | 変わったこと | 対象 | 入居者のメリット |
| 2024年7月2日 | 賃貸アパート・マンションの入居希望者に、ガス会社が料金を事前に示すよう努める(直接聞かれたら答える義務) | 入居前の人 | ガス代が高い物件を避けられる |
| 2024年7月2日 | ガス会社から大家さんなどへの、過大な利益の提供を禁止 | ガス会社 | 大家さんへの過大な設備提供が抑えられる |
| 2025年4月2日 | 請求書を「基本料金・従量料金・設備料金」の3つに分けて通知する | 今の契約にも適用 | 料金の内訳が分かり、平均と比べやすい |
| 2025年4月2日 | ガスと関係のない設備や、大家さんが負担すべき設備の費用の請求を禁止 | 新しい契約だけ | 新しい契約なら、ガスと関係ない設備費を払わずに済む |
入居者にとって大きいのは、1つ目・3つ目・4つ目の3つ。順に見ていきます。
入居前に、ガス料金を教えてもらえる
2024年7月から、ガス会社は賃貸アパート・マンションに入居を希望する人に、直接または大家さんや管理会社などを通じて料金を事前に示すよう努めることになりました。入居を希望する人がガス会社に直接聞いた場合は、ガス会社は答えなければなりません。
ところが、物件情報サイトでガス料金まで確かめられる物件は、ほとんどないのが実情です。2026年9月27日に、LIFULL HOME’Sで神奈川県の賃貸物件を「プロパンガス」で絞り込み、新着順に30件を調べました。

| 項目 | 件数 |
| ガス料金の金額(基本料金・単価など)が載っていた | 0件 |
| 「契約前にガス会社に確認できます」という案内文だけあった | 1件 |
| ガス料金について何も書かれていない | 29件 |
物件情報サイトへの料金の掲載は義務ではないので、料金を知りたければ、自分から聞く必要があります。入居前にガス代を知っておけば、ガス代の高い物件を避けることも可能です。ガス会社の名前は、管理会社や不動産会社に聞けば分かります。内見や申し込みの前に、管理会社や不動産会社、またはガス会社へ次のようにと聞いてみてください。
「この部屋のプロパンガスの、基本料金と1㎥あたりの単価を教えてください」
請求書で「設備料金」が見える
2025年4月2日からは、ガス会社は請求書で、料金を「基本料金・従量料金・設備料金」の3つに分けて知らせなければなりません。新しい契約だけでなく、今住んでいる人の契約にも当てはまるのがポイントです。
3つに分ける義務は、該当する料金がない場合も同じ。設備料金がなければ「0円」や「該当なし」と書く必要があり、備考欄に書くだけ、「設備料金なし」のはんこを押すだけ、という書き方は認められていません。
気をつけたいのは、義務があるのは請求書だという点です。毎月の検針票には、設備料金まで書くことは求められていません。検針票に設備料金が見当たらなくても、請求書のほうを確かめてみてください。
出典:資源エネルギー庁「三部料金制の徹底(設備費用の外出し表示・計上禁止)に関するQ&A」(2025年3月25日)
新しい契約では、ガスと関係のない設備費の上乗せが禁止された
2025年4月2日以降に結んだ契約では、次の2つの費用をガス料金として請求することが禁止されました。
- エアコンやWi-Fi機器など、ガスと関係のない設備の費用
- 給湯器など、本来は大家さんが負担すべき設備の費用(入居者と負担の仕方に合意がある場合を除く)
ただし、それより前に結んだ今の契約には、この禁止は当てはまりません。その代わり、ガス会社には、新しいルールに合った料金へ早く見直すよう努める義務があります。今の契約のままでも、見直しを相談する根拠になるということ。この使い方は、管理会社に伝える材料3つで解説します。
賃貸のガス代が高いときの交渉方法は?材料3つと管理会社への伝え方
ガス代が高いと感じたら、次の3つの材料をそろえて管理会社に伝えると効果的。プロパンガスの会社は入居者が変えられませんが、料金の見直しを求めることはできます。
管理会社に伝える材料3つ
- 請求書の「基本料金」「従量単価」「設備料金」
- 関東の平均との比較
- 設備料金の中身と、新しいルールへの見直し
順番に見ていきます。
材料①:請求書の「基本料金」「従量単価」「設備料金」を書き出す
まずは、手元の請求書から3つの数字を書き出します。わが家(持ち家の戸建て)の請求書を例に、どこを見ればいいかを示しました。

項目の名前は、ガス会社によって少しずつ違います。たとえばわが家の請求書では、設備料金の欄の名前が「設備費相当額」。
従量単価が書かれていない請求書なら、「従量料金 ÷ 使用量」で計算できます。わが家の場合は、2,754円 ÷ 8.1㎥ = 340円です。
もう1つ大事なのが、税込か税抜か。わが家の請求書は税抜で書かれていたので、平均と比べるときは1.1倍して税込に直しました。払込票の発行手数料のような、ガス料金ではない項目は比較に入れません。
材料②:関東の平均と比べる
次に、書き出した数字を関東の平均と比べます。石油情報センターの調査では、2026年9月の関東のプロパンガス料金(税込)は次のとおりでした。
| 使用量 | 関東の平均(税込) |
| 5㎥ | 5,616円 |
| 10㎥ | 9,254円 |
| 20㎥ | 16,273円 |
この数字から逆算すると、関東の平均の目安は従量単価が1㎥あたり約700〜730円、基本料金が約2,000〜2,250円です。
計算の仕方は、使用量の差で料金の差を割るだけ。10㎥と20㎥で計算すると、単価は(16,273円 − 9,254円)÷ 10㎥ = 約702円です。5㎥と10㎥で計算すると約728円になり、どの使用量で比べるかによって少しずれるので、幅を持たせています。基本料金は、10㎥の料金から単価10㎥分を引いた残りです。
1年前(2025年9月)と比べると、単価は1㎥あたり約65円上がった一方、基本料金はほぼ変わっていません。最近の値上がりは、単価の部分で起きているということ。自分の単価が目安より大きく高ければ、それが1つ目の材料になります。
ちなみに、わが家の単価は税込で1㎥あたり374円でした。10㎥使ったとして計算すると5,830円で、関東の平均より3,424円(約37%)安い計算になります。わが家は持ち家なので、見積もりを取ってガス会社を乗り換えた結果の数字です。
ただし、平均はあくまで相場で、適正な価格を示すものではありません。また、神奈川県だけの数字ではなく、関東全体の平均です。
材料③:設備料金の中身と、新しいルールへの見直しを聞く
3つ目は、設備料金の中身を確かめることです。
設備料金が「0円」でも、安心とは限りません。国の指針では、大家さんに設備を無料で貸しているガス会社は、その費用をガス代で回収していると考えるのが前提です。そのため設備料金を「0円」にしているガス会社には、費用を含めていないことを客観的な根拠で説明できるようにしておくことが求められています。
また、2024年からの法改正で解説したとおり、今の契約でもガス会社には、新しいルールに合った料金へ早く見直すよう努める義務があります。管理会社からガス会社に確かめてもらう項目は以下の3つです。
- 設備料金が載っていれば:何の設備の費用か
- 設備料金が「0円」なら:設備の費用を料金に含めていない根拠
- どちらの場合も:新しいルールに合った料金への見直しの予定
管理会社への伝え方
管理会社には、請求書の数字と平均の比較を伝えて、ガス会社への確認を頼みます。伝えるときは、「事実 → 比較 → お願い」の順にすると、感情的にならずに済みます。ガス代の請求書は入居者に届くので、大家さんや管理会社が料金を知らない場合もあります。
○○号室の△△です。ガス料金について、ご相談があります。
請求書を確認したところ、従量単価が1㎥あたり○○円(税込)でした。石油情報センターの調査では、関東の平均(2026年8月)から逆算した目安は約700〜720円です。
2025年4月の法改正で、ガス会社には新しいルールに合った料金へ見直す努力義務があると聞きました。設備料金の中身と、料金の見直しの予定について、ガス会社に確認していただけないでしょうか。
ひなしょ責める書き方ではなく、相談の形にするのがポイント。
メールや問い合わせフォームなど、記録が残る方法で送ると、あとで経緯を確かめやすくなります。
料金が変わらないときの2つの方法
管理会社に伝えても料金が変わらないときは、次の順番で試してみてください。
料金を下げられる可能性があるのは、この方法です。ガス会社と契約しているのは大家さんなので、大家さんが決めれば会社ごと変えられます。材料①②の比較を添えて、管理会社から大家さんに伝えてもらいましょう。
確実ですが、時間と費用がかかる最終手段。都市ガスの物件なら自分で会社を選べますし、プロパンガスの物件でも、入居前に料金を聞けば比べてから決められます。
ルールが守られていないと感じたら
請求書が3つに分かれていない、料金を書いた書面をもらえない、設備料金の説明がない。こうした場合は、次の窓口に相談できます。
消費者ホットライン(188):最寄りの消費生活センターで助言を受けられ、場合によってはガス会社との間に入ってもらえる。
国の通報フォーム:自分の料金がすぐ下がるわけではないものの、国がガス会社の取引を正すための情報になる。
賃貸のガス会社についてよくある質問
- 都市ガスなのに、管理会社からガス会社を指定されたのはなぜ?
-
都市ガスの物件でガス会社を指定されるのは、建物全体で1つのガス会社とまとめて契約しているか、賃貸借契約書にガス会社を指定する特約がある場合です。どちらにも当たらなければ、都市ガスは入居者が自分で選べます。まずは契約書を確かめ、分からなければ管理会社に理由を聞いてみてください。
- 賃貸のプロパンガスに解約金はある?
-
賃貸のプロパンガスに解約金があるかどうかは、一概にはいえません。ガス会社が契約時に渡す書面(液化石油ガス法14条の書面)には、設備の持ち主や、解約するときの配管の費用の精算方法が書かれています。気になる場合は、この書面で確かめるのが確実です。
- 入居前にプロパンガスの料金は分かる?
-
はい、入居前でもプロパンガスの料金は教えてもらえます。物件情報サイトには載っていないことが多いので、管理会社かガス会社に基本料金と1㎥あたりの単価を聞いてください。
- 賃貸の戸建てならプロパンガス会社を変えられる?
-
はい、賃貸の戸建てでも、大家さんの許可があればプロパンガス会社を変えられる場合があります。ただし、許可が出るかどうかは大家さん次第です。変えたいときは、まず管理会社に相談してください。
- 請求書の設備料金が「0円」なら、ガス代は適正?
-
いいえ、設備料金が「0円」でも、ガス代が適正とは限りません。国の指針では、大家さんに設備を無料で貸しているガス会社は、その費用をガス代で回収していると考えるのが前提です。設備料金を「0円」にしているガス会社には、費用を含めていない根拠を説明できるようにしておくことが求められています。
- 検針票に設備料金が書かれていないのは、ルール違反?
-
いいえ、検針票に設備料金が書かれていなくても、ルール違反ではありません。3つに分けて書く義務があるのは請求書で、検針票には求められていないからです。設備料金を確かめたいときは、請求書を見てください。
まとめ:賃貸のガス会社は決まってる?変えられないときは材料をそろえて相談
賃貸のガス会社が決まっているかどうかは、ガスの種類で決まります。都市ガスなら入居者が自分で選べて、決まっているのはプロパンガスの物件です。
・都市ガスの賃貸は、入居者が自分でガス会社を選べる(例外は建物の一括契約と契約書の特約)
・プロパンガスの賃貸は大家さんがガス会社を決めていて、入居者は変えられない
・自分のガス会社は、ボンベのラベルか請求書で確かめられる
・大家さんの都合で会社が変わったら、料金を書いた書面を受け取って確かめる
・2025年4月から、今の契約でも請求書で「設備料金」が見えるようになった
・高いときは、請求書の3項目・関東の平均・設備料金の中身の3つをそろえて管理会社に伝える
プロパンガスの会社は入居者には変えられませんが、料金をあきらめる必要はありません。まずは手元の請求書を出して、従量単価を関東の目安(1㎥あたり約700〜730円)と比べるところから始めてみてください。分譲マンションなら、同じ材料で管理組合に提案することも可能です。
持ち家の戸建てなら、プロパンガス会社は自分で選べる
持ち家の戸建てにお住まいなら、プロパンガスでもガス会社を自由に選べます。大家さんや管理会社の許可はいらず、乗り換えるかどうかを自分で決められるのが賃貸との違い。
わが家も持ち家の戸建てで、一括見積もりのサービスを使ってガス会社を乗り換え、ガス代が年間で約10万円安くなりました。今の従量単価は税込で1㎥あたり374円と、関東の平均から逆算した目安の半分ほどです。
どのサービスで見積もりを取ればいいか迷ったら、一括見積もりのサービスを比べたこちらの記事を参考にしてください。


わが家がエネピで見積もりを取り、乗り換えるまでの流れは、こちらにまとめています。


